ご当地度

●  上京した当時、山手線の駅名を全部暗記した。
上京も何も、山の手線の駅名は憶えてゐます。
●  同様に地下鉄の駅名をすべて暗記しようとして挫折した。
挫折はしてゐないけど、駅名を聞けば大体どの路線を使へば行けるかぐらゐは判る。
● 東京に住んでいるのに大阪弁を直さない大阪人は大嫌いだ。
全然嫌ひぢやありませんよ。
● 他府県ナンバーの車が割り込んでくると、『ったくこの田舎もんが!』と腹のなかで怒鳴る。
私が運転してゐた辺りでは、他府県ナンバーの車を見掛ける事がありませんでした。
● 「田舎はどちら?」と聞かれるのは、あまりいい気分ではない。
いいや、そんな事はありませんよ。
● 人の陰口を言うより、怪文書を送るタイプである。
怪文書」、送つた事があるかな。
● コギャルやゴングロギャルは埼玉人や千葉人がやってるものと信じてやまない。
さうなんですか。
● 江戸は三河人によって開かれ、明治政府は薩長によって開かれたという事実には、あえて目を伏せている。
だからどうだつてんですか。
● 飲食店で行列して待つのことは当たり前だと思う。
行列を並ばなくていいなら、其れに越した事はありません。
● 人に道を訪ねるのは恥ずかしい。聞くくらいならまだ道に迷ったほうがましだ。
道に迷つたら、人に聞きます。
● ブランドにこだわる奴こそ、田舎モンだと信じて疑わない。が、自分は本音を言うとブランドものが好きだ。
ブランドには興味無いけど、いいものは手元に置きたいですね。
● 馴れ馴れしい人が一番苦手だ。
お上に諂ふ奴は一番苦手だ。
● 江戸っ子より、東京人っぽいのが自慢である。
俺は江戸ッ子が好きだな。祭は好きだし、神輿は好きだし。
● 他人のプライバシーには興味があるが、詮索する勇気がない。
どうでもいいです。俺の詮索をされなけりやさ。
● 自分の住んでいるエリアと通勤ライン以外の東京のことはほとんど知らない。
そんなこたあありませんよ。
● ラーメンが大好き。
大好きさ、よく知つてゐるね。
● 首都機能移転の話題には、鼻で笑ってしまう。
どうでもいいです。「お台場カジノ」構想はどうなつちまつたのさ。
● 地下鉄の路線図を常に携帯している。
持つてゐるけど、いつも地下鉄の駅に在る路線図を見て済ましてゐますよ。
● 顔には決して出さないが、訛りのある人を少し軽べつしてしまうことは否めない。
訛りは自分のお国の本当の自慢だよ。羨ましいぐらゐだね。
● 東京発進の情報イコール日本全土の情報だと頭から信じている。
其れは違ふのかも知れないけど、政治行政関係は東京発信で間違ひないぞ。
● 和をもって尊しとなし、愛想笑いが得意だ。
必要ならば愛想笑ひもいいけど、俺は本音で語合ひたい。
● 車はレンタカーである。
そんなもん要らねえ。
● パチンコは等価の店でないと打つ気がしない。
そんなこたあしねえ。
● 東京ディズニーランド新東京国際空港が千葉にあるのは納得がいかない。
だからなんなんですか。千葉が「東京」を名乗るなら、東京都の行政に這入りなさい。
● 3月10日は特別な日である。
3月10日は知らんが、東京都民なら210日と10月1日は絶対に忘れるな。
● コーヒーはドトールかプロントが基本。喫茶店には久しく入ってない。
スタバでもタリーズでもいいよ。
● 顔には出さないが、渋谷にたむろしているガキどもを火炎放射器で排除したいと心底思っている。
あんな「危険な街」に行きたくは無いけど、用事がある事もあるしなあ。
● お台場に大挙してやってくる他府県ナンバーの車に恐怖を感じる。
だからなんなんですか。いいぢやんか。

以上「上半分」、以下は「下半分」。

● 生粋の江戸っ子であることがなによりも誇りである。
生粋ぢや無いんだけど、親父の代から此処ですよ。
● 「ひ」と「し」の発音が入れ替わるのをギャラリーの期待に応えて、ワザとやることがある。
気が附かねえよ、そんな細けえ事は。布団は「しく」でも「ひく」でも通じるのが江戸ッ子ッてえもんよ。
● 日本に東京以外の道府県があることを意識したことがない。
いつも意識してゐます。特に琉球蝦夷地と北蝦夷は意識してゐますよ。
● 隅田川の向こうは千葉と同じだ。
両国の東側は下総国です。当然です。
● 池波正太郎のファンだ。
読んだ事ありません。俺は国語学大野晋(東京出身)のファンです。
● 鬼平芭蕉の旧跡に行ったことがある。
いいや、でも浅草寺柴又帝釈天は何度か行つたぞ。
● 時代劇では、捕物帳ものが好きだ。
俺が好きなのは「水戸黄門」だな。
● 喧嘩っ早さを演じてしまうが、実は平和主義だ。
火事と喧嘩は江戸の華。
● 代々の江戸っ子は、ブランドにこだわらず、質素倹約をよしとすると信じている。
ブランドよりも祭で騒ぐのが江戸ッ子気質さ。
● 祭りは大好きだが、宵越しの金は持つ。
江戸ッ子は宵越しの金は持たねえ。
● 川(多摩川隅田川)を超えたら東京じゃない。多摩地域なんてもってのほかだ。
其れは違ふね。同じ武蔵国だから、東京は東京だよ。
● 江戸の古地図を見るとワクワクしてしまう。
あれもよく出来てゐると関心してゐるもんです。
● 日本橋の上にかかっている高速道路がじゃまだ。
慥かに。
● 日本橋のたもとにある東海道の起点を見るたび、誇らしい気持ちになる。
「ああ、あそこに在つたんだ」ッてな感じかな。
● 「おととい来やがれ」を1日に1回、口にする。
「てやんでえ」を1日に1回、口にする?
● 人情溢れるふりをするのが得意だ。
向う三軒両隣、誰もお互ひを知らないのが東京の流儀。
● 蕎麦の食い方には一家言ある。
蕎麦は旨ければ文句は無い。
● 銀座がないと生きていけない。
そんな事は無いが、勝鬨橋の跳ね橋が跳ねないと嫌だな。
● もんじゃ焼きは好きだが、下町文化扱いされることには抵抗を感じている。
でも「下町文化」の一部だよね。抵抗は無いよ。
● 一生、東京から出たくない。
いいや。出てもいいんぢやないか。
● しかし、「田舎に帰省」にちょっとあこがれている。
憧れぢやないよ。さう云ふ人生の選択も有りだと思ふだけ。
● 見栄を文化だと思っている。
文化は大野先生に教はつて下さい。「見栄が文化だ」とは言はないでせう。