お稲荷さん

先日のお出掛けの記録です。今回は、山城国御鎮座の伏見稲荷大社へ行つて来ました。季節の所為か建物や鳥居の朱塗がとても鮮やかでした。
今回は何故か正午過ぎから行動開始した。駅を出たらもう其処は参道だつた。商店街と云ふか、もう観光地其のものの乗りの店が立並んでゐた。橋を渡つて、線路を渡る。何か活気に満ちてゐると思つてゐたら、実は縁日の真最中だつた。鳥居を潜つて、道なりに歩いて行くと、大きな朱塗りの山門が見えて来た。手前には此れ又大きな手水舎が在る。此処でお手水を掛けて山門を見ると、赤提灯が山門前の参道を囲むやうに並んでゐて、両脇に立つお稲荷さんの像が隠れてしまつてゐて一寸残念だつた。山門を潜らうとすると、其処には水彩画や墨絵など色々と楽しげな絵が展示されてゐる。お祭の際に募つたんだらうか。一枚一枚みてゐるだけで、時間が過ぎるのを早く感じた。連れも暫く見入つてゐたやうだつた。神楽殿の奥に在る拝殿でお参りをしようとしたら、お神楽が舞はれてゐた。警備員が写真を撮らないやうに注意をしてゐる。お参りを終へて、受付授与所で御朱印を賜る。綺麗に書上げて呉れた。
其の侭、裏手に回り、階段を登ると、囲ひに囲まれた何かが左右両脇に立つてゐた。連れが興味を示してゐる。中を覘くと其処には木製のお稲荷さんが隠されてゐた。大切にされてゐるんだらうなあ。右に曲ると左手に赤鳥居の列が待構へてゐた。そして先へ先へと潜つて行つた。途中、二手に分かれる場所が在つたが、片側左の鳥居道を選んで又先へ進む。潜り抜けると其処には奥社が在つた。此処でも御朱印を賜つてみた。年季の這入つた石印に歴史を感じる。奥社奉拝所でお祈りをして、其の脇で少し休憩、暫くして「おもかる石」を持上げてみた。多分軽かつたかも知れない。そして、稲荷山へと登る事にした。