新市名

個人的には、郡名である「宇摩」の方が相応しいと考えている(「宇麻」でも良い)。地名とは地域の歴史の表象であり、それは地域における共時性であり、つまりは同一性なのである。

とかちゃんの「ほけほけ日記」(平成15年8月23日)より。
地名は無闇に替へるべきではないと云ふ意見に同意です。此処最近の市町村合併関係での新市名(など)にはあまりいい印象がありません。西東京市然り、さいたま市然り、どう云ふ料簡なのか考へ込んでしまひます。
郵便局巡りの関係の人達も、大体同じ意見だと思ひますが、中には移転改称などを愛でる人達もゐますので、総意と云ふ訳でも無いのです。私自身は地域の歴史にも興味があるので、旧国名など歴史を感じる事の出来る地名のはうが大好きなのです。
大体、他の国家に侵略されたんでさへ無ければ、地名など替へる必要性はありません。詰り、侵略国家が他国の歴史を消去する為に地名の変更が行はれると云ふ意味です。逆に侵略の経験のある地域程、地名には愛着がある感じがします。
現在の日本語に合致した地名の表記は、矢張り漢字二文字が標準で、漢字一文字や漢字で三文字迄が許容範囲と云つた処でせう。其の上で地域の歴史を内容的に含められれば何も言ふ事はありません。