志賀島の金印塚

やがて特急「ソニック」は香椎駅に着きました。香椎は香椎宮の在る香椎です。此処から志賀島方面に行くJR香椎線気動車が走つてゐます。香椎駅から西戸崎(さいとざき)駅迄、「海の中道線」と呼んでゐるさうです。西戸崎駅行きの列車が来る迄、20分弱は待つたでせうか。途中、海ノ中道駅止りの列車が来たのですが、途中迄しか行かないので、其の侭見過して、次の列車を待つ事にしました。今考へれば、別の駅、例へば奈多駅で途中下車して1局訪問できたのでせうが、其の時点で考へ至りませんでした。勿体無い。香椎駅で地元のをばさんと思しき女性と、暫し歓談、「海ノ中道のはうにはプールや水族館が在るんだけど、水族館の入場料、高いんですよお」さうなんですか。然し暑いなあ。
扨、気動車がやつて来て、其れに乗込みました。ゴンゴンゴン、ガー、西戸崎駅に向けて気動車らしい音を立てて海伝ひを進みます。西戸崎駅に到着して、駅を出ると矢張り凄い暑さです。郵便局に向つて港町を歩きます。西戸崎郵便局に到着し、やつと福岡市内の郵便局のけふの一局目で貯金を果しました。この局で、午前中の担保定額の解除を依頼して確りとした対応で対処して呉れました。ありがたうございます。局を出てバス停に移動してバスを待ちます。日当りのいい場所で10分以上も待つたでせうか。やつとバスはやつて来ました。暑い暑い。
バスは海岸線の広い道を直走り、やがて橋を越えると其処は志賀島です。一寸した橋で島へ行けるのは相模国江ノ島に似たやうな感がしますね。「金印塚」と云ふバス停で下車して、金印公園を暫し散策、整備されてゐる割には草ぼうぼうの有様、一寸残念でした。此処で「漢委奴國王」の金印が発見されたのですが、発見されなければ単なる一寸切立つた海岸線に道路が在るだけの場所です。金印公園から、対馬行きと思しき高速艇の走る様が見えました。其の奥には能古島、いい眺めではあります。道路に戻ると其処では露店でサザエの壷焼を売つてゐます。時間が急いてゐたので、徒歩で島の聚落に戻り、志賀島郵便局に到着しました。
局前のバス停で時間を確認、局では風景印が在るらしいので、其処から実逓を発送してゐたら、バスの到着時間になつてしまひました。志賀島には志賀海神社が在るのですが仕方がありません。又次回と云ふ事でバスに乗込んで元来た道を戻ります。橋の左脇の海岸線では浜遊びをする人達で賑つてゐます。夏の海の光景、いいなあ。
バスは程なくして西戸崎駅前に到着しました。